改訂版CONSORT(2001)チェックリスト1)
(ランダム化比較試験を報告する時に含まれるべき項目のチェックリスト)

  章とトピック
Section and Topic
no
記述項目
Descriptor
報告頁
タイトルと抄録
Title and Abstract
1.
参加者はどのように介入群に配置されたか(例、 「ランダム割振り」(random allocation)、「ランダム化された」(randomized)、「ランダムに割付けられた」(randomly assigned))。
________
はじめに Introduction
 背景 Background
2.
科学的背景と合理的根拠(rationale)の説明。 ________
方法 Methods
 参加者 Participants
3.
参加者の適格条件とデータが収集された状況(setting)と場所。 ________
 介入 Interventions
4.
各群に意図された介入の精確な詳細と実際にいつどのように実施されたか。 ________
 目的 Objectives
5.
特定の目的と仮説。 ________
 アウトカム Outcomes
6.
明確に定義された主要および副次的なアウトカム評価項目。あてはまる場合には、測定の質を向上させる方法(例、複数の観察、評価者のトレーニング)。
________
 症例数
 Sample size
7.
どのように目標症例数が決められたか、あてはまる場合には、中間解析と中止基準の説明。 ________
 ランダム化 Randomization
  順番の作成
  Sequence generation

8.

割付け順番を作成した方法。割付けに制限を加えている場合(例、ブロック化、層別化)はその詳細を含む。

________
  割付けの隠蔵
  Allocation concealment
9.
ランダム割付けの実施法(例、番号付容器、中央電話登録)、各群の割付けが終了するまで割付け順番が隠蔵されていたかどうかの明記。 ________
  実施
  Implementation
10.
誰が割付け順番を作成したか、誰が参加者を組入れ(enrole)たか、誰が参加者を各群に割付けたか。 ________
 ブラインディング
 /マスキング
 Blinding/masking
11.
参加者、介入実施者、アウトカムの評価者に対し群の割付状況がブラインド化されていたかどうか。ブラインド化されていた場合、成功していたかをいかに評価したか。
________
 統計学的手法
 Statistical methods
12.
主要アウトカムの群間比較に用いられた統計学的手法。サブグループ解析や調整解析のような追加的解析の手法。 ________
結果 Results
 参加者の流れ
 Participant flow

13.

各段階を通じた被験者の流れ(フローチャート図を強く推奨)。特に、各群ごとに、ランダム割付けされた人数、意図された治療を受けた人数、プロトコールを完了した人数、主要アウトカム目の分析に用いられた人数の報告。計画された研究のプロトコールからの逸脱について、その理由も含めて記述。


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 募集 Recruitment
14.
参加者の募集期間と追跡期間を特定する日付。 ________
 ベースラインのデータ
 Baseline data
15.
各群のベースライン(試験開始時)における人口統計学的、臨床的な特性。 ________
 解析された人数
 Number analyzed
16.
各解析毎に、各群の参加者数(分母)、ITT解析かどうか。可能ならば結果を実数で記述(例えば、50%ではなく10/20)。 ________
 アウトカムと推定
 Outcomes and estimation
17.
主要および副次的アウトカムのそれぞれについて各群の結果の要約。介入のエフェクトサイズとその精度(例、95%信頼区間)。 ________
 補助的解析
 Ancillary analyses
18.
サブグループ解析や調整解析を含め、実施した他の解析を報告することで多重性に言及する。また、解析は事前に特定されたものか探索的なものかを示す。 ________
 有害事象
 Adverse events
19.
各群でのすべての重要な有害事象ないし副作用(side effect)。 ________
考察 Comment
 解釈 Interpretation

20.

結果の解釈は、研究の仮説、可能性のあるバイアスや精度低下の原因、そして解析やアウトカムの多重性に関連する危険を考慮して行なう。

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 一般化可能性
 Generalizability
21.
試験結果の一般化可能性(外的妥当性)。 ________
 全体としてのエビデンス
 Overall evidence
22.
現在入手可能なエビデンスに照らした成績の包括的解釈。 ________

1) Moher D, Schulz K, Altman D, et, al. The CONSORT Statement: Revised recommendations for improving the quality of reports of parallel-group randomized trials. JAMA 2001; 285(15): 1987-91. [津谷喜一郎, 小島千枝, 中山健夫, 訳. CONSORT声明:ランダム化並行群間比較試験報告の質向上のための改訂版勧告. JAMA<日本語版> 2002年6月号: 118-24] による。   原文は、http://www.consort-statement.org/
津谷喜一郎・熊井智子作成 CONSORT checklist in Japanese [HTML版] ver. 1.0 (22 Jul 2002)